〓ナカヤマコラム〓

 
カラ白身大
No.411 [ 2011/04/29 (fri) 22:50:44 ]
 
午後4時30分、俊の披露宴が始まった。
 
同じ円卓には、野球部の消防士、HMC、ナラスマと俺。俊の親友ジャッキー。ナラスマの嫁が座っていた。
 
司会者の開宴のアナウンスと同時に会場が暗くなり、入場口上にあったスクリーンに映像が流された。
 
その映像はHMCが新郎新婦入場のために作ったものだった。
 
内容は、映画「ゴッドファーザー」のマフィアのボス達の会議シーンに「二人の入場をどないして盛り上げたったらええんかなぁ?」みたいな大阪弁の字幕がふってあるというもの。
 
マフィアが「サプライズみたいなんにしようや!」「そんなんしたらあとあと迷惑かかるだけやで!」と大阪弁で議論しているところが、HMCなりの笑いのポイントだったようだ。
 
最後はドン・コルレオーネが「何も特別なことをやる必要はない。我々は暖かい拍手で二人を迎えてやったらええんや。」と言って映像は終了。
 
入場口がライトで照らされ、新郎新婦が入場。
 
ドン・コルレオーネの言葉通り、暖かい拍手が巻き起こった。
 
チラっとHMCに目をやると、浮かない表情。
 
どうした?と聞くと、「もうちょっとウケると思ったんやけど…」と一言。
 
確かに、映像が流れてる時に笑い声はあまり聞こえてこなかった。むしろ、「何だこれは?」的な空気だった。
 
ともあれ、入場してくる新郎新婦。新郎は緊張でガチガチ、新婦は早くも泣いていた。
 
この時からだんだん、見ているもの全てが面白く感じてきた。
 
お祝いのスピーチを述べた俊の職場の上司は「二つ!、お二人に贈りたい言葉があります!」と言って三つ四つ贈ってた(笑)
 
その上司がスピーチの時常にマイクスタンドに手を添えていて、それがB’zの稲葉っぽいのだが、顔を見たらただのオッサンやった(笑)
 
と、今なら別に大したことないことでも笑いそうになっていた。
 
粛々と披露宴は進み、新郎新婦それぞれの友人からの出し物の時間となった。
 
先陣を切るのは入場前の映像でスベって凹んだHMC制作の映像作品だった…
 
つづく

 
 

 
B定食
No.410 [ 2011/04/28 (thu) 22:09:16 ]
 
披露宴・二次会当日午前1時…
 
嫁と子供が寝ているナラスマの自宅へ上がり込む。
 
久しぶりに野球部で集まったこともあり、近況報告や昔話、HMCが撮った自主制作映画鑑賞、ナラスマの結婚式のビデオ鑑賞と無駄に時間を過ごしてしまう。
 
何も進まないなか、朝から仕事のゼビオが帰宅。午前4時半のことだった。
 
危機感も感じ始めた中、ナラスマの発案により、俊のいい所を語りあって笑いにつなげよう!ということになった。
 
ナラスマが簡単な台本を作り、HMCが自前のパソコンで我々の会話を録音。音声だけでは寂しいので、HMCの自主制作映画の中にある俊の映像を使って編集した。
 
編集作業が終わったのは午前9時半。
 
徹夜の変なテンションで録音したことに不安を感じながらも、完成したことへの安堵感でいっぱいになった。
 
帰宅したのは午前10時。即、就寝。
 
午後12時、ゴルファーからの電話で目覚める。頭痛がした。寝不足の時によくある症状だ。
 
午後3時、車で披露宴会場へ向かう。
 
途中、野球部ではないが俊の親友で俺も付き合いのあるジャッキーを拾った。
 
午後3時半、披露宴会場駐車場に到着。
 
ちょうど新郎新婦が人力車で会場に到着したところに出くわした。
 
着物を纏った新婦は思わず見とれてしまうほど綺麗だった。
 
一方、俊は紋付き袴。馬子にも衣裳といった感じでまるで七五三だった。
 
会場に入ると、結婚式から参加していたHMC、消防士、ナラスマと合流。
 
受付を済まし、俊のお母さんに挨拶をし、開始を待つ。
 
俺にとっては物心ついて初めての披露宴出席。何故か緊張してタバコの本数も増えていった。
 
ざわついた会場の中、司会の言葉から披露宴が始まる…
 
つづく
 
 

 
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