〓ナカヤマコラム〓

 
猫も食べない
No.425 [ 2011/08/09 (tue) 23:43:40 ]
 
ゼビオ披露宴裏話第六話
 
横断幕を掲げる人を見ていると、披露宴の料理を手掛けた料理長やウェディングケーキを作ったパティシエ、新婦のドレスの裾を持ってた人、カメラマン、会場の外で飾りつけをしてた人、元ダイハツ、俊…
 
…!?
 
早く来たのが良かったのか、二次会から参加のハズの二人もきっちり披露宴に華を添えていた。
 
新郎新婦退場。円卓に近づくゼビオと握手を交わし、どうしても伝えたかったことを言った。
 
「笑いと感動をありがとう!最高やった!」
 
ゼビオも「こちらこそ、ありがとう!」と返事をし、退場していった。
 
我々も退場。新郎新婦、両家親族によるお見送りで新婦より粗品贈呈があったが、「刺身醤油」と「たまごかけご飯用醤油」の二者択一というとんでもなく難しい選択を迫られ、わずか一秒に満たないぐらいの間で「刺身とたまごかけご飯を食う頻度はどちらが多いか?」を考え、「たまごかけご飯用醤油」を選択した。
 
会場の外に出ると、披露宴に華を添えた元ダイハツと俊の姿があった。
 
そこに、見たことあるシルエットが近づいて来る。
 
まさかの河本会長ご来場。
 
ゼビオ曰く、河本会長を二次会に招待したところ、近々ご子息がお生まれになるそうで、顔を出せたら出すと返事をされていたらしい。
 
そして、近況を伺った。
 
「予定日より早く生まれたわ〜」
 
俊の二次会の時の「俺、実は結婚してん。」につづく驚きの発表。
 
男の子だそうで、出産に立ち会われたらしい。
 
河本会長も、跡取りが出来たことを喜んでおられた。
 
河本会長の強烈なインフォメーションに盛り上がりながら、二次会の開始を待つ。
 
ここで再び、残念な男が現れる。
 
まずはナポくん。昼間から酒を煽ったからか、疲れが溜まっているからか、ロビーの椅子で爆睡してしまった。
 
そこでナラスマが二次会用に配られたクラッカーを顔の前で炸裂させた。
 
びっくりして飛び起きてリアクション、そして面白い一言を望んでいたのだが、普通に目を覚まし、「いや〜まじ眠いわ〜…zzz」
 
という具合。逆に起こしてゴメンと言いたくなる返しだった。
 
そしてキャプテンと俊。
 
先立って変態行為を繰り広げた仲良し二人は、今度は一人掛けの椅子に二人で座った結果、椅子からお尻が抜けなくなるというハプニングを起こした。
 
しかもこの時、二次会会場への案内は始まっていた。野球部が一番遅いぐらいだ。
 
二人の運命やいかに!?
 
つづく
 
 

 
デ〜ニーロ!デ〜ニーロ!
No.424 [ 2011/08/09 (tue) 22:45:47 ]
 
ゼビオ披露宴裏話第五話
 
お色直しも終わり新郎新婦再び入場。会場内を埋めつくした炭ガスに年甲斐もなくテンションが上がってしまった。
 
次はケーキカット。二人の好きな抹茶でデコレーションされたもので、ケーキカット→ファーストバイトと続くのだが、我々の円卓の真ん前にケーキが置かれたので、撮影に来る人達にとっては完全に邪魔者扱いになってしまった。
 
ここからは感動の場面が続いた。
 
両親への花束贈呈。そして親族を代表してゼビオのお父さんの挨拶。
 
挨拶はたった一言。「今日は本当にありがとうございました。」
 
しかしこの一言が、後ほど感動を生む。
 
次は新郎新婦から両親への感謝のメッセージ。
 
まず新婦。
 
新婦の母親は早くに亡くなり、父親が男手一つで育てあげたそう。その話だけで会場からは鼻をすする音が聞こえ、俺も涙が出てきた。
 
そして新郎の番。
 
「先程、父は一言ではありますが、言葉を述べてくれました。僕の父は体が不自由で言葉も出にくく、それを気にしてあまり前に出るような人ではありません。でも僕はこの場で、皆さんの前で父がたった一言でも、言葉を発してくれたのが本当に嬉しかった…。」
 
俺はゼビオのお父さんのことを知っていたこともあって、もう涙が止まらなかった。
 
ゴルファーも、ナラスマも同じ思いだったのだろう。メッセージが終わっても、涙は止まらなかった。
 
しかし、ここで実に残念なことが起こっていた。HMCが泣くどころかうっすら笑みを浮かべていたのだ。
 
泣いてる我々を見て「オイオイ、泣いてるぜ!」と思ったらしい。映像作品でウケを取った男にとっては満足感でいっぱいだったのだろう。
 
そしてもう一つ。
 
あろうことかトイレの為退出し、この感動の場面にいなかった男がいた。
 
キャプテンとナポくん。
 
退出して用を足し、入ろうとしたがすでに会場から新郎の声が聞こえたから入れなかったらしい。
 
「でも外でちゃんと話は聞いたって!メチャ感動したわ!」
 
と言い訳するが、実に残念な奴らだと思った。
 
感動の中、最後は映像作品が流れた。つい先程まで会場にいたカメラマンが撮っていた映像が編集されたものだった。
 
映像編集の仕事をしてるHMCが悔しそうにするクオリティーの高さだった。
 
映像が終わり、カーテンが開くとテラスに二人を祝福する横断幕が掲げられていた。
 
横断幕を持っているのは披露宴会場の関係者。しかし違和感が…
 
つづく
 
 

 
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