〓ナカヤマコラム〓

 
三重苦
No.365 [ 2008/12/09 (tue) 00:32:26 ]
 
中山野球史「高校編1」
 
生駒高校に入学後野球部に入部。
 
中学校では4番を打っていたと言うと監督にやたらと期待をされ、同期の中では一番早く練習試合に出してもらった。
 
登美が丘高校での練習試合。試合を見ていたら監督から呼び出され、代打で出場することになった。
 
硬式バットの重さに慣れていないので、一番軽いバットをさらに一握り余して打席に立った。
 
相手投手も1年生。とりあえず、来た球を打とうと思った。
 
2球ほど球を見たが、速さは感じなかった。そして3球目、ど真ん中のストレートを振った。
 
あたりはよくなかったが、三遊間を抜けた。高校野球初打席初ヒットになった。
 
ベンチに戻ると先輩や同期から祝福され、自分もヒットという結果がかなり嬉しかった。
 
が、高校野球生活3年間での最高潮はこの時だった。
 
1年生がやる「練習についていく為の練習」についていけず、キャッチャーとして変化球が取れない、逆球が取れない、セカンド送球が安定しない、リードがわからないという状況。
 
新チームになる際は監督からキャッチャーでレギュラー目指して頑張れと言われながらも、すぐにファーストを守っていた同期とポジションを入れ替えられた。
 
新チームになって最初の公式大会。初めて背番号「18」をもらう。
 
ついにベンチ入り!と思っていた矢先、腰に痛みを感じて別メニューで練習することになり、監督から「お前を外す」と言われベンチを外された。
 
それ以降、先輩がいる間は公式戦でベンチに入ることはなく「カメラ係」として練習試合、公式戦をネット裏からビデオに撮る役を任された。
 
ある日の練習中、監督に呼ばれた。「お前は下半身が弱い。明日からPランをやれ。」と言われた。
 
Pランとはピッチャーが全体練習開始前にグラウンドを10周するというスタミナ強化練習。まずそれをこなした上で全体練習に参加することになった。
 
「こんなキツい練習、ほんまイヤやな…いつ辞めようか?」と同期と言いながら、そして時には「腰が痛い」と言い、軽めの練習メニューにニヤリとしながら、野球部を続けていた。
 
つづく
 
 

 
ピカデリー梅田
No.364 [ 2008/12/04 (thu) 21:47:28 ]
 
中山野球史「中学校編2」
 
中学校3年生の時、相変わらず練習には身が入らず、たまの練習試合も近所の生駒南中学校か緑が丘中学校に行ってどんぐりの背比べみたいな試合しかしなかった。
 
中学校最後の大会。全く同じミスで点を奪われ一回戦敗退。野球部を引退することになった。
 
この最後の試合も4番キャッチャーで出場したが、試合前のある事件によってボイコット寸前になった。
 
球場に到着して試合まで時間があったので、併設する体育館に勝手に入っていったり禁止されていた買い食いをしたりしていた。
 
それが監督にバレて怒られ、監督の「やる気ないなら帰れ!」の言葉に腹を立て、自分を含めて何人かが帰ろうとした。
 
ユニフォームから制服に着替えて帰り支度を整えていると、キャプテンが泣きながら来て「帰るなよ!最後の大会やねんで!ちゃんと謝ったら監督も許してくれるって!」
 
と、青春ドラマのワンシーンみたいな場面が繰り広げられた。
 
キャプテンの涙の説得もあって、帰ろうとしていた気持ちも無くなり、監督に謝って試合に出してもらえるようになった。
 
負けたのは残念だったが、あのまま試合をせずに帰っていたら悔いが残っていただろう。
 
野球部引退後は昼休みのソフトボールが日課になった。
 
野球部、サッカー部、陸上部、ヤンキーなど仲の良い者集まって、いい勝負の時は5時間目が始まっても延長戦をしていた。
 
18人はなかなか集まらないので、ライトやセカンドは守備をつけず「右打ちはアウト」というローカルルールを採用していた。
 
昼休み以外の10分休憩では渡り廊下でのキャッチボールが日課だった。
 
高校に進学したら硬式野球部に入るつもりだったので、硬球でキャッチボールをしていた。
 
しかし、キャッチボール相手は素人同然でちょっと逸れただけでも捕球できず、よくガラスを割って怒られた。
 
ガラス張りの渡り廊下で硬球で素人相手にキャッチボールなんて、今考えればアホな行為だが、当時は何も考えずにやっていた。
 
ただ、小、中、高、大とあった学生生活の中では、中学校3年生の時が一番楽しかった。
 
それはおそらく、ライパチの転校生も同じであろう。
 
 

 
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