〓ナカヤマコラム〓

 
なぜ楽天は相川を獲らなかった?
No.383 [ 2009/01/16 (fri) 22:30:03 ]
 
伝説の男「カワモト」エピソード9「実はナメック星人?」
 
大学時代の夏休み、同級生「リョーマ」の自主制作映画を撮る時の話。
 
その日は「カワモト」の車と自分の車2台でロケハンをしていた。
 
山あいのロケ地を視察した時、登り坂に車を停めることがあった。
 
自分は「カワモト」の車の後方2〜3mの距離をおいて車を停めた。
 
ロケハンを終えて次の現場へ向かおうとした時、前に停まっている「カワモト」の車がどんどん近づいてくるのが見えた。
 
「カワモト」の車はマニュアル車で坂道発進が必要だが、初心者でもないので大丈夫だろうと思っていた。
 
しかし「カワモト」の車はさらに近づいてくる。とっさにバックしようかと思ったが、後ろに余裕はない。
 
ホーンを鳴らすことに気付いたが時すでに遅し。「カワモト」の車のリアバンパーと自車のフロントバンパーが接触し「グキャッ!!」と鈍い音がした。
 
「カワモト」が血相を変えて車を降りてきた。「スマン、ほんまにスマン」と何度も謝りながら、急いで当たった箇所を確認した。
 
自車のフロントバンパーには傷ひとつついていなかったが、「カワモト」の車のリアバンパーはわずかに凹んでいた。
 
「また親に怒られるわ!」と嘆く「カワモト」。自分は気付いたことを「カワモト」に問いかけた。
 
「なんで、ブレーキ踏まんかったん?」
 
「カワモト」は答えた。
 
「アクセル踏んでたからムリやってん…でも、実は…」
 
衝撃的な一言。
 
「エンジンついてなかったわ!」
 
動力のない物体を重力に反して動かそうとするは自然の摂理を超越した神の領域である。
 
「カワモト」は神に近づいた男として、我々の記憶に残ることになった。
 
ちなみに「神・カワモト」はロケハンに協力するついでに、自主制作映画で役者デビューを果たした。
 
役どころは「通りすがりのハードゲイ」。セリフもなければストーリーの進行に全く関係ないという難しい役柄を任せられ、見事に演じきった。
 
本番終了後、「神・カワモト」は一言。
 
「オレ、ハードゲイに思われるのイヤやで!」
 
見た者が誤解するほど演技してやったぜ!と言わんがばかりの一言だった。
 
さすがである。しかし「神・カワモト」は演じて身に付いてしまったハードゲイのオーラを消せずにいた…
 
つづく

 
 

 
さよぉ〜な〜らさよなぁ〜ら〜好きになったひぃとぉ〜
No.382 [ 2009/01/11 (sun) 23:36:59 ]
 
伝説の男「カワモト」エピソード8「スクレイパーズ史上唯一の快挙」
 
高校卒業後、大学に進学した「カワモト」はスクレイパーズに入部した。成績はなかなか上がらなかったが記憶に残るプレーがあった。
 
奈良先端技術大学の草野球チームとの試合。ユニフォームもろくに揃ってなければジャージやジーパンで野球をする人がいて、結成初期のスクレイパーズがボロ勝ちするぐらいの相手だった。
 
その試合で「カワモト」は自身初、そしてチームとしても現在に至るまで唯一の柵越えでの満塁ホームランを放った。
 
この快挙にはある大きな要素が関係していた。
 
まずはグラウンド。試合会場は野球用のグラウンドではなくむしろサッカー用と思われる長方形のグラウンドで、レフトはかなり狭かった。
 
そして風。上空では風が舞い、帽子を飛ばすくらいの強い風が吹いていた。
 
そして「カワモト」の打球。ホームランらしい打球ではなく、バットの上っ面に擦るように当たって高くフラフラっと上がった。
 
結果「カワモト」の打球はレフトの柵を越えた。いろんな要素を味方につけた見事なホームランだった。
 
今回はカッコよく解説したが、完全にまぐれ当たりで誰よりも打った「カワモト」自身が一番驚いていた。
 
しかし、まぐれでもホームランであることは間違いない。スクレイパーズで見たホームランでも記憶に残るホームランだった。
 
つづく
 
 

 
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